1878年に創業のハンザ・ロストック醸造所のビアコースタです。
”ハンザ同盟の商人”との文字と帆船がトレードマーク。
裏面はロストック市の観光名所クレーペリーナ塔の絵柄です。

バルト海に面する港湾都市ロストックは古くから醸造が盛んで、
ハンザ同盟を経由してスカンジナビア諸国へ輸出していました。
戦後はソ連の占領地域になりましたが、1947年から東ドイツに国営化され、
レモネードの生産から再稼働、1950年代半ばにはビールの生産も再び戦前のレベルに達しました。


ピューターや銀、陶製のジョッキやカップでビールを飲んでいた昔。
水滴がテーブルリネンを汚さないよう、敷き物として古くはウール（獣毛）でできたフェルトのマットを使用していたそうです。
水分を吸収し洗える利点はありましたが、乾くの時間が掛かりバクテリアの温床となってたフェルトは衛生的ではありませんでした。

1880年、ドイツのBuckau（ブッカウ）で初めて段ボール（板紙）を型で抜き、
様々なモチーフを印刷したコースターが作られました。
1892年にはドレスデンで今日のビールコースターの前身ともいえる木製フェルト（木の繊維をほぐして水と混ぜ圧縮したもの・現在のパルプのと同類）が発明されました。


■サイズ：直径10.7cｍ　厚み 約2mm
■ドイツの蚤の市で見つけた古い時代のビアコースターです。
やや灼け感がありますが、ほぼ使われた形跡はなく、よいヴィンテージコンディションを保っています。
古物、ヴィンテージの特性をご理解ご了承いただき、お楽しみくださいませ。